若い頃は旅をしてれば何か見つかると思った
こんにちは。マーベラス・ディールです。
やりたいことが見つからない。
そんなことを思ったことがありませんか?
私は小さい頃やりたいことをかけと言われてわからず適当にパイロットとか嘘を書いた記憶があります。しかし別のあるときにはお金持ちと書いたような気もします。結局のところやりたいことというのはいまだに分からず、お金持ちになりたいということだけは真実であるような気がします。それでいいような気もします。
しかし若い頃。特に学生時代とかってもっと具体的にに何かやりたいことを探さなければならないような気がしますよね。やりたいことがあってそれを実現する人生。それに越したことはありません。しかし私は学生時代やりたいことが見つかりませんでした。しいて言えば、子供の頃から歴史小説を読み漁っていた私は戦国時代に生まれて戦国大名になりたい、とか。革命家になりたい(明治維新のような)。英雄になりたい、などと夢のような願望のほうが現実的だったのです。だから今の世の中つまらないなとしか思っていませんでした。そうした夢想的な人間には現実的な「やりたいこと」などというものを見つけるのは難しかったのでしょう。今になって思うのは、小さい頃に言った(あるいは書いた)「お金持ちになりたい」くらいが真実だったのではないかということです。お金持ちになれば自由に旅したりしながら生活できますしね。激動の時代ならいざしらず、安定した時代なら私は旅でもしながら生きたいです。
そういったこともわからず若い頃は何かやりたいことや目的が見つかるのではないかとあがいたものです。すでにいろいろつまらないなと思っていた私にとっては、何か一生をかけられる面白いことを見つけるというのは急務でもあったし、必要なことでした。大学時代はモラトリアムなどと言われますが、実際そのやりたいことを見つけるためのモラトリアムであると考えていました。だからあまり付き合いをセずに比較的孤独に本を読んだり旅をしたりしたのです。
旅をしたら何かが見つかるのか。これがこの記事の主眼です。
なんで旅をするのか
旅をすれば何かやりたいことが見つかる気がした
学生の頃何をすべきか迷い、旅をすれば見つかるような気がして原付きに乗り北海道に旅立ったのでした。
そこで1ヶ月弱の野宿旅行をしさんざんな怖ろしい目にも遭いました。熊出没注意のキャンプ場でクマが出没したこともあります。60kmしか出ない原付きに対し80kmで追い抜く道路での走行は恐怖そのものです。数秒に一回「死ぬなこれ・・・」と思ったのものです。
今までにない経験をすれば何か閃くものがあるかも知れませんよね。事実、北海道に行っていずれは北海道に移住したいなと思ったのも事実です。今ではもっといろんな場所に行き(日本全国かなりのところに行きました)、2つほど移住したいなという地域があります。実現するかわかりませんが今思えばこれもやりたいことのひとつなのかも知れません。
人生で記憶に残るようなことをしたかったから
旅をしたもうひとつの理由は…おそらく何かやったということを人生に刻みたいから。旅をすれば何か見つかるような気がしただけではなく、青春時代を無為に過ごす恐怖もあったのでしょう。学生時代に何か胸を張ってこれをやったと言いたいですよね。人に言うためではなくお金が無かっただけですが、食事は全て自炊していました。コメと野菜、肉を買ってガスコンロで調理する日々。北海道の雄大な自然を見る以外はほとんど食事と移動です。いまだにありありと覚えているとまでは言いません。でも10年以上経っている今でもはっきりと覚えているシーンが結構あります。キタキツネに遭遇した時。エゾシカに遭遇した時。
youtubeでハンターの方の動画を見て自分もハンティングをしてみたいと思ったりしますが、それも北海道での自然体験のせいかもしれません。
人生には記憶があり、記憶がさらなる興味や関心の種になるのかも知れませんね。
そういう意味では人生に刻まれるような体験をする事自体はけっして間違いではないのかも知れません。
すべきことから逃げたかったから
大人になった今だから言えることってありますよね。おそらく若かった自分は何かから逃げたかった部分もあったはずです。大学時代の友人は会計士や弁護士の資格の勉強をしたりしていましたし、実際に合格してなっています。(あまり付き合いありませんが…)
そういう現実に向き合いたくなかったというのも理由の1つです。
自分の可能性を狭めたくなかったのかも知れません。何故それほど若いうちから資格とか狭い範囲に興味を限定できるのかいまだによく理解できません。しかしそうしていればもっと楽な人生なのかも知れません。すべきというのは自分でそう思っていたわけではありませんが、「現実的にはそうすべきだったこと」からとにかく逃げたかったのも事実でしょう。
その結果、逃げたことによって失ったものもあれば、得たもののあるのだと思います。
昔会社員で営業をしていた頃、こういった旅の経験が人間的な強みとなって発揮されていた部分は大きいはずです。
ともかく旅をした理由は現実から逃げたかったという部分も否定しようがない事実です。
自然に触れたかったから
東京で生まれた私が自然に対する憧憬を常に持っていました。小さい頃から触れた自然はほとんどが東京で人工的な気がしていました。時々田舎に連れて行かれたりして触れる自然がひどく美しい気がして…。
それが記憶にあったから。また触れたくて旅に出たのもあります。
まめじゃないのですでにどこかに埋もれてしまいましたが、旅をしていると時々すごく美しい空があったり目を奪われるような景色があります。すっかり目を奪われて感動してしまう。そんな経験はありますか?
「この景色を見て感動する人間とそうでない人間は違う」
そんなセリフを好きだった小説でみたことを思い出します。
旅をして得たものとは
学生時代だけじゃありませんが一人旅をずっとしてきて得たものもあります。
それは危険時の判断能力。リスク回避能力。諦めず遂行する力。タフネスなどです。
私は一人旅では例えば1週間位で島根県の出雲大社まで行き、東京まで返ってくるくらいの強行軍をやります。
その間のバイクでの移動中は結構危ないこともありますしその度に多少は危険時の判断能力が上がっているような気がします。またいつも無謀な旅行を続けているとリスク回避能力も上がってきます。例えば旅先ではだいたい野宿なのですが旅のテーマが「宿は決めない」なのでだいたいいつも寝る時間になってから決めるのです。ちなみに宿はテントです…。大体。するとテントを張れるような場所が延々と見つからないような時もあるんですね。それが不安で毎回スリルがあります。テントを張るにしても絶対に安全なところも張ってOKなところもないですしね。毎回ドキドキです。
しかしそういうリスクも次第に取らないようになります。この辺で寝床を探そうとか余裕を持って探すようになります。土砂降りになったら高速を降りて早めにネットカフェに泊まったりするようになりました。以前がアホだっただけですがこれもまた成長だと思います。
昔自転車で伊香保まで旅行したことがあります。ものすごく辛いです。坂道ばかりです。坂道ばかりを延々と言った挙げ句伊香保が山だと知った時は軽くめまいがしました。諦めそうになりましたが2,3時間掛けて登りました。夜だったので温泉に入らずに帰りました。しかし達成感だけはありました。決めたことを絶対に諦めないということは日々の積み重ねだと思います。例えばランニングで走ると決めた距離は雨でも振らない限り必ず走りますがそれも同じことです。一度でも諦めてしまう二度三度と諦めることが増えてきます。そうした諦めない姿勢を培ったのも旅行だったかも知れません。
タフネスも旅行で培われました。貧乏旅行は苛酷です。学生時代の貧乏旅行は風呂に入れない日もありました。今思えば臭いガキが店に来て迷惑だったでしょうが何故か可愛がってもらえて色々食べ物をもらったこともあります。北海道では一度もどこにも泊まりませんでしたが(全部野宿)この旅行でも生来のタフさが磨かれた気がします。何時間もぶっ通しで走っても平気な私のおしりもなかなかのタフです。
そして、もう一つ外せないのが地理感です。私は全くの方向音痴で地図もあまり読めない方でしたが地形を覚えていく度になんとなく道がわかるようになりました。と言ってもまだ気づいたら全く逆の方向に行くこともありますが。
私の頭には戦国地図が入っていて実はそれで判断しています。言った場所の地形は覚えているので相対的な感覚でここがどのあたりか分かるようになり方向音痴を補うことが出来ました。
旅をしてやりたいことや目的はみつかるか
この記事の主題である旅で何かやりたいことや目的は見つかるのかということですが…。
はっきり言って見つかりません。
でも本当はこの記事は旅をしてもやりたいことは見つからないということだけを書くつもりで書き始めたのでした。しかし思い出し、考えてみると思っていた以上に得たものは大きかったです。
人生において旅をした経験が自分の中で大きな部分を占めるようになってきました。その経験は自分の構成要素の1つであり重要な部分です。自分の人生において切っても切れないもの。これが旅です。
休みができては旅、これを繰り返した結果、将来は旅をし続けなから生活したいとすら思います。ひとところに定住せず、旅して回るというのも楽しそうですね。
私にとって旅は生きがいであり人生の趣味になってしまったようです。
自由に旅する人生を実現する。
これが目的でも別にいいですよね。
この記事は今迷っている若い方向けに書いたつもりです。
結局無駄なことなどないんだなということが伝われば幸いです。