メンズ・レディース革小物のオーダーメイド専門店「JOGGO」を評価すべき理由
こんにちは。革の品質に目がないマーベラス・ディールです。
このブログでは自身で扱っている古着を中心に記事を書いていますがそれだけだとジャンルとして狭すぎるためいろんなことを書いていこうと思っています。
そもそもこのブログがどうあるべきかという点では必ずしも決まったジャンルで商売をしなければならないわけではないと考えています。それというのも私は何度かブログを立ち上げてきましたが、ことごとく挫折してきたからです。挫折した理由はブログ自体が収益を生まない(ように見える)ことにあります。しかし多くの方がブログを始めているように、ブログという個人のメディアで収益を得ることは当たり前になりつつあります。
記事を書くには時間がかかります。収益が発生するとは言え記事を書く数時間に対する対価としてはかなり期待はずれなものです。しかし不思議なことに少しの額であっても自分の力で稼いだというのがわかるとやる気が出てくるものなのです。そんなわけでプロフィールにも書いていますが当Marvelous Deal BlogではMarvelous Dealの扱う商品を紹介するメディアではなくMarvelous Deal(古着など)で扱うものをメディアが紹介するものの一つとすることにしたのです。
その理由は単にモチベーションが維持できるからです。こうしてMarvelous Deal Blogは自分の商売にとらわれない一つのメディアとして誕生することになったのでした(大袈裟すぎ)。
大げさに言ったわけですがこの表現ややり方が見当ハズレなやり方だとも思っていません。その理由はマス・メディアが凋落し個人メディアが力を得てきたことにあります。つまりマス・メディア株式会社のニュースキャスターがする発言より、影響力のある個人がする発言の方が力を持つようになってきたということです。私がそうだと言っているわけではありませんが別に大勢に支持されなくとも個人の発言は未だなかったほど影響力を増しているのです。
例えばyoutuberを考えて下さい。どちらかと言えば毒舌家の私がそのままの表現で言ってしまえば、冴えないおっさんのyoutuberが2万人とかの登録者を得ているのをしょっちゅう目にします。私が出ていったらマダムがどうなってしま
ともかく言っている意味はわかりますよね。その辺にいるおっさんでもyoutuberとして評価されているわけです。すごい時代が来たものだと思います。だから、(ここでだからと言ってしまいますが)個人のメディアというのは以前までのマス・メディアの代わりになるほどのものになったということです。
つまり商売よりメディアが優位に立つことがあってもいいわけです。ブログというメディアが主導する形で商売が発展していくというパターンもあるような気がしています。
さて、その商売の件ですが私の扱っている古着との関連でファストファッションのことを以前記事にしました。この記事の内容はいくつかの理由でファストファッションよりノーブランドの古着のほうが良いのだというものです。
その時記事を書いていた時に見たのですがH&Mが悪い会社なのだそうです。私はファストファッションにはもともと良いイメージは持っていません。しかしH&Mなどのファストファッションに対しては私はファッションとしての本質的な価値論から評価しない理由を書いたわけです。
驚いたことにH&Mが悪いと書いていたブログは全く別の観点から書かれていました。そのことは記事の後段に譲ることにします。
もう一つ、私は革が好きなのです。古着で入手しては革を徹底的にメンテナンスするので革の状態が買った時より良くなってしまいます。そのおかげで以前フリマで自分の来ていた革ジャンをおしゃれなおじさんが買ってくれたのですが、買った値段よりも高く買ってもらうことが出来ました。よほど良い革だと思ってもらえたのでしょう。
革は手入れ次第でよくも悪くもなります。手入れを正しくやっていれば何年でも持ってしまうのも革の魅力です。それではそんな素材のタフネスや機能美を愛する男を魅了してやまない革財布のブランドを紹介したいと思います。
オーダーメイドの革小物専門店JOGGOとは
JOGGOとはカタカナではジョッゴと読む日本の会社です。JOGGOは公式ページに書かれている通りバングラデシュに工場を構える皮革製品メーカーでもあります。そのバングラデシュで現地の職人さんたちがオーダーメイドに従ってひとつひとつ丁寧に商品を作り上げています。さらにJOGGOでは他と少し違ったコンセプトが掲げられています。
JOGGOのコンセプト-オーダーメイドの革小物を支える人、革小物が支えるもの
私は始めこのブランドを見た時うまい商売を考えたなと思いました。やはり自分でスモールビジネスをしているとそのように見てしまうものです。
しかしどういうブランドだろうと思いしばらく見ていると驚くような箇所を発見しました。
そこにははっきりと「JOGGOはバングラデシュの労働環境と貧困問題の解決を目的として作られたブランドです」と書かれていたのです。
私の性格です。「偽善はよしてくれ」と思ったのは否定できません。ビジネスというのは儲けるためにやるものです。それが悪いことだとも思っていません。現にJOGGOですら日本人であるJOGGOの社員や社長、会社自体が儲かっていなければ貧困問題の解決など出来ないので幾分の偽善を含んでいると言ってしまっても良いでしょう。しかしこの時私は思い出したのです。
そう言えばH&Mが似たような観点から叩かれていたな。
H&Mを叩く人たち-経済の本質をわからずに企業を叩く無知について
H&Mを叩く人たちに言わせるとH&Mなどのファストファッションは低賃金労働で従業員を働かせて搾取している企業なのだそうです。ファストファッションの企業は低価格大量生産で質の良いとは言えない服を供給し、それ自体は多くの人に価値をもたらしてきました。多くの人が買うことにより多くの商品需要が発生します。
それが生むものは雇用です。
この雇用について、低賃金労働である、不当な搾取であるというわけです。一部には明らかに改善すべき慣行もあったのかもしれません。しかし、経済には発展の段階というものがあります。我々の価値観での最低限の労働環境が他の国にも当てはまるとは限らないのです。
明治時代を思い出せばわかるはずです。日本がこれほどの経済大国になる前は今の途上国以上の低賃金労働で長時間が働いてきた日本人の歴史があるわけです。
途上国がそのような忍耐を経ずに一足とびに経済大国になるということは無理があります。社会資本の蓄積が必要だからです。今でこそ日本に海外旅行に来るようになった隣の中国ですが一昔前は日本に観光に来ることなど夢のまた夢でしかない発展途上国でした。それがいまのような成長を遂げたのはDELLなどの低価格PCに見られる低賃金労働によるものでしょう。
これらの労働が経済成長と資本の蓄積をもたらしたのです。資本の蓄積があればこそ世界に渡り合えるような巨大な企業が生まれる余地が出てきます。
H&Mの進出先の国はその発展段階にいるに過ぎないというわけです。先進国の基準から見て労働環境が劣悪だとして、H&Mが撤退してしまったらあとに残るのはなんでしょうか。それは廃墟となった工場と失業者の群れに違いありません。
もともとファストファッションがなぜ途上国に進出するかと言えば、仕事がなく労働の価値が暴落しているからです。つまり安い賃金で働く人がいるところにはもともと仕事がなかったのです。仕事があるならだれも条件が過酷な低賃金労働などしようとはしません。
H&Mを批判する人たちはこの「もともとなかった雇用を生み出した」という観点が欠けてしまっています。だからH&Mが撤退したあとに残る悲劇などお構いなしに、H&Mを着ないことが善でありステータスだと悦に入っているわけです。しかしH&Mを着なければ結果として起こるのは低賃金労働の消滅です。それは苦痛からの解放を意味するわけではありません。単に失業と貧困への回帰を意味するだけです。
JOGGOが目指すものとは-ソーシャルプロダクツという価値
そんな中、あえて貧困の解決が目的であるとして立ち上げられたのがJOGGOというブランドです。
H&Mの例で述べた通り、企業の進出というのはそれだけで雇用をもたらすわけです。雇用のない国では仕事が生まれるだけでありがたいものであり、例え待遇の改善を求めることはあってもなくなって欲しいと思っている人はいないでしょう。H&Mの工場労働者がしんどいから買わないでほしいと思うでしょうか。思うかもしれませんがいざ職がなくなると知ればそんなこと口が裂けても言わないに違いありません。
偏見を恐れずに言えば、H&Mは欧米の企業ですがJOGGOは日本企業です。日本人はもともと多民族を搾取するような民族ではありません。日本企業も随分ながいこと海外進出を続けてきましたが悪い評判を思い出すことが出来ません。少なくとも相対的に言えば日本人がもたらす雇用は他の国の企業と比べればはるかにましな待遇なのでしょう。(国内ではただの悪平等でしかありませんが)
JOGGOを偽善だろうと見てしまったひねくれた私ですが、調べていくうちにその理念が単にJOGGOだけのものではあないことを発見しました。
JOGGOはBORERLESSという「貧困、環境破壊、人種差別など、社会問題に挑むソーシャルビジネス」を行う会社の関連企業だったのです。すでにJOGGO意外にも様々なソーシャルビジネスが立ち上げられていました。つまり貧困の解決という理念は単にいちブランドのひとつのページに掲げられている以上のものがあったわけです。何も知らずに決めつけてしまうのは良くないですね。
こうして見てみるとJOGGOの商品の価値が単に品質(質)やデザイン以上のものがあることがわかります。実際搾取に近いものだったかわかりませんがH&Mの工場ですらないよりもあった方が絶対に良いわけです。日本人の社会起業家がもたらす雇用ならば遥かに良いものであるに違いありません。(実際は見てみないとわかりませんが)
ソーシャルプロダクツを買うということ
ソーシャルビジネスとは単にお金を儲ける以上のものを目的としているように見えます。それを達成するためにはより高いコストを支払う必要があるでしょう。そのコストは価格に反映されなければなりません。しかしその代わりにその理念は商品に付加価値を与えることにもなるはずです。
JOGGOの場合はどうしょうか。今現在ではJOGGOの商品を買うことでバングラデシュの人たちに安定的な雇用と革職人としての技術、またそれが育むであろう文化がもたらされると言えます。
このようなことは全然関係ないという人もいるでしょう。しかし中には素晴らしいことだと思う人もいます。単に商品を買うより貧しい子どもたちの笑顔が想像できる方が嬉しいという人いもいるでしょう。私も子供が笑っているのは嬉しいです。
商品にはそういった目に見えない価値が加わっていきます。作った相手やその生活の改善が想像できるということは、革のように大切にして長く使うようなものには一層価値を持つかもしれません。(革を長持ちさせるにはオイルメンテナンスをすることです。)
JOGGOの商品紹介
すでに多くの文字を割きすぎてしまいました。問題もなかなか深いものがあり疲れてしまった方もいることでしょう。ここでは商品の詳細な説明や紹介は別の記事に譲ることにします。それでは簡単に紹介していきましょう。
JOGGOが主に扱う商品
・名刺入れ、コインケース(小銭入れ)などの革小物
・二つ折り財布、長財布
・パスケースやブックカバーなど
・iPhoneケース(スマホケース)、キーケースなど
・その他革ケースなど
いくつか取り上げてみましょう。以下写真はJOGGO公式によります。
本革名刺入れ ¥6,900(税抜)
13色の牛本革から5箇所のカラーカスタマイズ可能な名刺入れ。 革職人が一つひとつ手作りの心のこもった繊細な商品です。無料で名入れをしてビジネスシーンのより大切なアイテムに。
本革長財布 ¥14,800(税抜)
スタンダードな形ながら、ポケット段に色を組み合わせることで個性が出せるロングウォレット。 13色の牛本革から7カ所のカラーカスタマイズ可能です。角を直角に仕上げることでスタイリッシュな印象に。 見た目だけでなく、13枚のカード収納、浅く出しやすい小銭入れの設計など、機能性にもこだわりました。 シンプルな形が好きな方へのプレゼントにぴったりです。
シンプルパスケース・縦型 ¥4,900(税抜)
持ちやすく出し入れしやすい厚みにこだわったシンプルパスケース。 片手でカードを出し入れできる便利なデザイン。13色の牛本革から5箇所のカラーカスタマイズ可能です。 彩り鮮やかにカード段全て色を変えることができます。革職人が一つひとつ手作りの心のこもった繊細な商品です。
レディースL字ファスナー長財布 ¥14,800(税抜)
バイカラーデザインが女性らしさを引き立てる本革レディースL字財布。スリムなので、普段小さめのバッグをお持ちの女性におすすめです。一番のポイントは、ワンアクションで開閉でき、中身が一目で見渡せる使いやすさ。小銭入れにはあえてファスナーをつけておらず、スムーズにコインを取り出せます(小銭は飛び出すことはありません)。カードポケットは8個、縦長のフリーポケットが2個で、普段使いに十分な容量を備えつつ、女性の手に馴染みやすい薄手の仕上がりです。丸みを帯びた革の引き手も大人の女性のかわいらしさを演出。革職人がお客様のために一つひとつ手作りする、オーダーメイドの本革レディースL字財布です。
JOGGOの革小物をオーダーメイドでカスタマイズする
紹介した商品は一部ですがこれらの商品を自分好みにカスタマイズする事ができます。革の色を変えられるのが楽しかったです。
試しにシックな感じにしてみました。
このように革の色を変えられます。内側だけ違った印象にするのも楽しいですね。名入れをすることも出来ます。ちなみにMARVELOUSDEAまでしか入りませんでした…。この色、もちろん私じゃなくて女性の読者の方を意識して作っています。レディースの長財布もおしゃれですね。
こんな感じで自分だけのオリジナル財布を作ることが出来ます。
会員登録も簡単でメールアドレスとパスワードを入れるだけです。それが終わったらMY記念日を入力すればプレミアム会員に無料でなることが出来ます。(2018年現在)500円クーポンももらえますよ。(JOGGO会員登録)
まとめ
革製品というのはオイルなどで手をいれるだけで何もしないよりずっと長く使うことが出来ます(長持ちさせることが出来る)。その商品に対する思い入れも人にはよるものの使えば使うほど深くなって行くことでしょう。
商品に対する考えも人それぞれです。いろんな価値観で商品は選ばれるべきです。
もしこれを読んだ皆さんが、長持ちして嬉しくなる自分とその時にバングラデシュの方々が貧困から解放されているというイメージを持って嬉しくなることが出来たなら、それはJOGGOで商品をカスタマイズして見るときだと思います。
彼氏、彼女へのプレゼントや両親への贈り物、これから長い思い出が詰まっていくような商品だけにそのような背景があるのは嬉しいことですね。
以上Marvelous DealがJOGGOについてお送りしました。