日本の「ダサい」考-ダサいを哲学してみた|その起源、系譜、歴史とは

脅かされてびびるダサい人

 

こんにちは。ダサくないと言い張るマーベラス・ディールです。

 

昔親戚の家でお年玉をもらったので欲しかったCDラジカセを買ってきたらダサいと言われました。ショックでした。

またある時学校で宿題を忘れたのでなんでか「やったけど家に忘れてきた」と言い訳したら先生にダサいと言われました。かなりショックでした。

 

このように(なんだこれ)「ダサい」という言葉は結構胸に突き刺さるものがありますね。私は上にあげたようなトラウマから「ダサい」とか言ってくる人間が嫌いなんですよ。なんでかというと、それは「俺の基準」を否定する考えだからです。性格的に何でも自分の考えを確立するように生きてきた私はつまらない価値基準から自分の基準を否定されるのが大っ嫌いなんですね。これほど腹に立つことはありません。だって大概は「ダサい」とか言ってくる人の価値基準って雑誌で得た知識とかでしかないんですから。

とは言え、ファッションに関してはそんなに「ダサい」と言われてきたわけではありません。しかしある一定のパターンで時々「ダサい」って言われるんですよ。

 

この言ってくる人ってそんなにファッションセンスがあるわけでもない場合が多いです。それで「ちんちくりんのくせしやがって俺がダサいだと?」とかなるわけです。皆さんも他人に「ダサい」という時には、相手を傷つけてしまうこととか、または自分が身の程知らずではないかということを自問するようにしましょう。私は「ダサい」なんて他人にあんまり言いませんよ。ファッションブロガーとかがこういうやつは「ダサい」とかいうのむかつきませんか?まあぶっちゃけ当たっている指摘とかもあるんですけどね。あんまり言わないほうがいいです。

 

日本の「ダサい」考-ダサいの起源

 

ダサいの期限を調べてみるといきなり面白い言葉にぶち当たりました。

 

ダサいとは、「恰好悪い」「野暮ったい」「垢抜けない」などといった意味を持つ俗語・若者語である。
「ダサい」の類義語としては「いも」「いも臭い」「いもっぽい」「ださださ」「へこい」「へぼい」「ポテトチック」などがあり、対義語として「ナウい」という言葉があった。1980年代後半に入るとこれらの言葉の多くは死語となった。 (出典:Wikipedia)

 

昔言ったなあ、「へこい」「へぼい」とかって。でもちょっとまって欲しい。

 

ポテトチックってなんだ。

 

ポテトチックとは何か。面白すぎですよね。この言葉。私はポテトチックを再び流行らせたい。ポテトチックということは芋的ということですよね。なんという直接的表現でしょうか、芋的というのはなんともダサいを象徴した表現ではありませんか。

 

ポテトチックという言葉を覚えてください。(私も今日知ったけど。いや何年か前に母親が言っていたのを思い出したぞ)

 

高校生ならこういう使い方ができそうです。新入部員が運動部に入ってきた時、ダッシュとかについていけなくてへばってしまいました。

「おい君(お前)、きついか」

「…きついです」

 

「ポテトチックなこと言ってんじゃねえぞ」

 

・・・こんな感じですね。あとは受験で友達が諦めたようなことを言ったら「前から思ってたんだけど、お前ってポテトチックなんだよな」

どうでしょう。これならあまり人を傷つけずに「ダサい」ことを伝えられるではないでしょうか。この記事をフェイスブックとかでシェアしてもいいですよ。

田舎をだしゃと読んで転じて「ダサい」になったという説

 

これも本当ならセンスのある話だと思う。田舎をだしゃと読むとかなかなか思いつかない発想です。ここで一言言っておけば私はバイクや車で日本全国周ってきて田舎を美しいと思っておりダサいとは思っていません。この記事で言う「ダサい」というのも田舎と関連付けて考えてはいません。ついでに言っておくと地方出身の方は東京とか都会に無用なコンプレックスを抱いていることがありますが、意外と東京出身者は田舎への憧憬を持っていることが多いんですよ。つまりないものねだりです。

田舎をだしゃと読んでダサいとしたというのはなんとも言語センスのある話ですがちょっと信憑性が薄い話だと思いますね。また「だ埼玉」が語源だと言う話もありますがそれだと逆ですよね。だ埼玉が語源なら埼玉の前の「だ」は何だと言う話ですから。

 

結論としてはダサいの語源ははっきりしないと言えます。まあ俗語表現というのは結構あちこちで自然発生的に生まれてますから語源がはっきりしないというのはむしろ当然だと思いますね。私もなんかの言葉を聞いた時「それおれが発明した言葉だけど」と思ったことがあります。まあどうだかわかりませんが。

 

「ダサい」の系譜

 

ダサいというのはなかなかどうして単純で、少し前に最高にクールとか思われていたのが廃れてダサいとなってきたわけです。

しかし廃れたあと一定期間を経て再びクールだとか言われてトレンド化する場合が多いです。最近では90年代が流行っているそうな。ともかく一旦は「ダサい」とみなされた洋服たちを見てみましょう。

パンタロン

ダサいとみなされたパンタロンpinterest.jp

実はこれ出来るだけダサく見えそうなものをひっぱってきたんですよ。Tシャツとかも微妙ですしこれは「ポテトチック」に分類してもいい気がします。しかしこのパンタロンというやつ、着こなしている人は結構かっこいいので今では「ダサい」とはいえないんじゃないかと思います。なにごとも着こなし次第ですね。しかしこういった極端なシルエットのやつは流行っていないと履きづらく「ダサい」に分類されやすいとも言えますね。(関連:デニムパンツ種類

 

ケミカルジーンズ

ケミカルジーンズ、ケミカルデニム、ケミカルウォッシュpinterest.jp

ケミカルウォッシュのジーンズもダサいとみなされたアイテムですね。10年前位くらいは存在するのも許されない雰囲気がありました(気がします)。でも今となるとこれも着こなしでしかないとわかります。写真の方はかっこよく着こなしていますね。ダサい写真が見つからないのが難点です。

MA-1

MA-1を着た人pinterest.jp

今でこそ復権したMA-1ですが一時期はダサいとみなされていた時期が確かにありました。というのも80年台にMA-1が流行りすぎていたのです。私は子供でしたが3000円くらいで安物のMA-1が売られていてみんなそれを買っていました。しかしこれがダサかったんですね。サイズが大きいのしかなく必然的にダサいものしかありませんでした。お陰でMA-1は一時期ダサいアイテムの系譜に名を連ねていたはずです。私はダサいと言われていた時期からMA-1はずっと着ていましたが(アルファの格好良いやつ)。ちなみに黒が好きです。

 

「ダサい」の歴史-散っていった猛者たち

一時は流行ったものの結局は「ダサい」とみなされて消えていったポテトチックな人々を見てみましょう。

ガングロ(族)

ガングロpinterest.jp

いまだに記憶に新しいガングロ族の人々(私が勝手につけた表現。通常はガングロと言われる)。これだけは辞めたほうがいいぜと私は思っていましたね。ちなみに私は白い人が好きです。(いらないかこれ)

この部族の人達が出てきた時は結構もてはやされていたと思います。メディアでも結構取り上げられていましたね。しかし結局は強すぎる部族臭、未開臭から敬遠され見かけなくなってしまいました。ちなみに女子高生は肌が白くて紺のハイソックスとかがいいと思います。

シノラー

シノラー、篠原ともえpinterest.jp

一世を風靡した篠原ともえさん的なファッションですね。実はこの方、普通にしていれば相当かわいいはずなので当時は「辞めたほうがいいぜ」とか思っていました。ここまでひどかったかは不明ですが、こんな感じの格好した人が時々いましたね。これもダサいの歴史、いや黒歴史と言えるでしょう。

その他の黒歴史

お兄系など(お姉系なんじゃないのか)。

 

お兄系というファッションですがあれは非常に痛いと思います。何故ならアイテムが全てチープだから。ホステスのお下がりみたいにしか見えませんよ。まあこれは個人的意見ではありますが。

ダサいとはあまり言いたくないですが、これに関連して一つ言っておくとデニムパンツはチープなものを履かないほうがいいです。ひと目でわかりますから。安物のインクで染めたんじゃねえのとか思われていますよ。そういう感じのがお兄系と言われるのに多いんですよ。あれはちょっと。古着のデニムでいいものを。

◯◯はダサいという考えについて

 

私が一番嫌いな考えは◯◯はダサいと決めつけてることなんですよ。すでに見てきたようにケミカルウォッシュのデニムだって着る人が着れば格好良いわけです。MA-1だってそうですよね。ダサいと言われていた時期ですらトム・クルーズが着れば格好良いわけです。

それで、ある時私はダッフルコートを着て会社に行ったのです。それで「ダッフルコートとかダサっ。何年か前流行ったよね」と言われたんです。これが一番むかつきます。こっちはトレンドとかにこだわらず定番的なアイテムとして着ているんですよ。「お前は雑誌でも見てろ」というわけです。

必ずしもトレンドに追随しなくてもいいと思う

 

最近アメカジが流行ってきているようですが私はずっとアメカジなんですよ。MA-1とかN-2BとかN-3Bが大好きでしょっちゅう着ていますしラングラーのレンジコートとかLeeのストームライダーが好きでいつも来ているわけです。服って何のために着るんでしょうか。私は着るとちょっと憂鬱が晴れるから着るんですよ。だから好きなものでなければなりません。ということは好きでもないトレンドには追随しないということです。これがタフでハードボイルドな格好良い男の考えってやつではないでしょうか。(あくまでも考えね)

服をダサいとか私は言いたいくないですが、トレンドさえ追っていればいい、みんなと同じで後ろ指さされない組であればそれでいいという(無意識の)考えはダサいんですよ。ダサい考えのファッションでは例え流行りの服でも存在がダサいと思うんです。

 

いや、俺はこれが格好良いと思うんだって言えるのが格好良いことだと思いますね。

 

だからファッション系ブロガーの人とかの流行を取り入れましょうって考えは私は納得が出来ないんですね。いつも好きな同じ系のジャンルを着たっていいじゃないですか。堂々と着ましょう。堂々と着ているのが格好良いと思いますよ。

私の「ダサい」考

 

ここまで見てきてダサいというのには共通点があります。ダサいとみなされたものは一度皆が追ったものなのです。つまり皆と同じトレンドを追ったためにダサいと見なされたわけです。そしてトレンドフォロー的な考えって往々にしてダサいと思うんです。

 

例えばガングロ族の人々を考えて下さい。独創的だとか言われてましたけど独創的なのははじめの一人だけですよ。真似している人は全然独創的じゃありません。シノラーだってそうですよね。篠原ともえだけしか独創的じゃないです。

 

日本て周りがやっていると自分もそうしなければならないという空気が強すぎます。それでしょせんはファッションアイテムのひとつでしかないものを「◯◯はダサい」とか決めつけてしまうわけです。前は着ていたけど今は誰も着ていないからということですよね。そういう人は一生他人の後追いすればいいじゃないですか。この考えこそダサいと私は思いますね。好きなものを着ようっていうことです。

 

というわけでダサいを様々な側面から考えてみました。

 

ポテトチックな考えに陥らないよう。それでは。

 

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